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私は官能小説作家の素材

第7章 壁と壁

「あの写真が気に食わないから…?」


語尾に?付かなかったら良かったのに…って思っている自分がいた。

やはり、愛しすぎているのは私の方だ。
でも、好きかどうかすら分からないあの人よりはマシだよね?


「…嬉しい」

「は?」



本音がポロリと落ちた。

やばいかも、しれない。




「あ…っ。嫉妬してるのかなって」


「……嫉妬…か」



ぼそりと呟く声が、透き通って綺麗だったが…

それが、本物かどうかわからない。



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