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私は官能小説作家の素材

第5章 本心

いつものスウェットじゃなく、黒いジーンズにグレーの厚地のパーカー。靴はちょっと派手目のスニーカーだった。
顔はただのチャラ男にしか見えないが服装が静かなぶん、いつも以上に綺麗に映る。だから、周りの女子がわーきゃー静かに騒ぎ出す。


目がパチっと合うと彼は、私を手招きしていたので私が近寄ると…


「は、早く離れるぞ!」

と言って真菜の細い手首をぐっと掴んで廊下に出る。

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「ちょっと…なんですか!突然」

「俺、あーいうとこ苦手なんだよ。無駄に注目されるといろいろ困るし…」



いや、無駄に格好良く着こなす貴方が悪いです…。

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