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私は官能小説作家の素材

第5章 本心

「自覚無さすぎですね…」


ある意味、呆れてしまう。こんなんだから、危ない。

「えっ…。何が…?」


顔を近づけて、何と迫ってくるので私は顔をそらしてしまった。

…だって、好きな人に顔近づけられたら、心臓持たないもん…。


しかし、そんなことも知らないケイスケは真菜の頬に手を付けて、ぐいっとそらした顔を直す。


「こっち向け!」

目と目が合って心臓がまたドクドクとなり始める。心臓の音が外にも漏れてるんじゃないか、と思うくらいリズムよく音をだす。


「…熱あんの?…治ってないなら、無理しないで会社休めよ、心配だ」




心配…してくれるなんて。また、嬉しいことを言ってくれる。

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