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私は官能小説作家の素材

第5章 本心

きっと彼は実は凄く鈍いから、気づいていないんだ。

「大丈夫ですから…っん!!」

突然、私の耳を優しく噛む。じんわりとくる柔らかな痛みが気持いい。


「や、やめぇ…やめてください!」

「お返しだ…!」

「んふぅっ…んぁあ…!」

そんな、えっちなお返しはあとでやってくださいってば!

そう思っていても口に出せず、彼の甘噛みが止まらず顔をまた真っ赤にさせながら、声を潜めて喘ぐ。

「やば…とまらねぇ…」

壁にどんと寄せてまた耳を愛撫する。しかし、



「真菜…何してるのかな」


邪魔が入ってしまった。

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