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私は官能小説作家の素材

第5章 本心

思いたったら止まらない人で私は自分自身に困っている。


いつの間にか、彼のところへ向かっていた。会いたいのが本心であろう。もしかしたら今、すごい修羅場だったら…なんて考えていたが



「翔真…っ」


既に名前を呼んでいた。


「あ、美緒…。久しぶりだな」



そっけない。

わかってるけど…ね。


「神屋さんは…?」

「逃げられた」


実は、ホッとするじぶんもいたのだが気づかれたらダメなのだ。



本当は一生叶わないんだけど。

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