テキストサイズ

私は官能小説作家の素材

第5章 本心

「でも、俺はまだ真菜のこと好きだから、諦めないけどな。美緒、これからまた来ることあるから宜しくな」


「はいっ…!」


にこっと笑って、耐えようと考えたがやっぱ無理だった。
後ろを向いて帰る姿を見て、視界がぼわぼわになってきて、感情に任せて涙を流した。


「……っ」

手で口元を抑えて、泣き声が聞こえないようにした。



翔真以外…好きな人なんていないよ。



そんな言葉がすっと出てくればこんな辛いことなんてないのに…神屋さんのせいじゃない。




あぁー

すごく、胸が痛いなあ。


麻野side 終 ☆.。.:*・

ストーリーメニュー

TOPTOPへ