テキストサイズ

happy endingは永遠に…

第1章 未来

「俺、女ウケがいいだけですから、中身足んなくて実際はつまんねぇ男だから」
「モテ自慢挟むなよ、」
そう言うと、少しだけ安心した。
「健人お前の生き方もったいねぇよ、マジで結婚とか考えてんの?」
両親が結婚に失敗している俺からしてみれば、結婚に強い理想は描いてない

だけど人並みに夢はある。
子供は二人で上が女で下が男とか。
予想外の三人目とかできても嬉しい。
恵美に話したことはないが、暇があればそんなことまで考えていた。
「だから、俺は辞めます」
「わかった。辞めたきゃ辞めろ」
そう言われたのに安心感を感じられなかった、オーナーの目がまだ俺を威嚇していたからだ。
まだ終わらないどころか、始まりにさえ見えた。

だか、それは風音さえ立てない静かな嵐で、自分が巻き込まれているかどうかさえも、分からなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ