
先輩と部活
第4章 押し入れの中
次の瞬間、私の記憶はどこかへ飛んでいた
気がつけば少しだけ息を切らしながら
先輩の胸にもたれかかっていた
イった…んだ…
「れなちゃん、大丈夫?」
私の顔を上から覗き込むように尋ねる
「はい…」
「ごめんね…ほんとに。さっきは欲に耐えられなくてあんなこと言ったけど、今冷静になって考えたら、俺のしてることありえないよね」
顔は見えないけどその声には元気がない
「私がいいって言いましたから…」
「いや…まずこういうこと頼む俺がどうかしてる」
私の肩にぽんと頭を乗せる
きっと今の優人先輩は罪悪感でいっぱいなんだろう
