短編集!!
第6章 葵(警察)×海愛(泥棒)
私は一瞬ためらった…。
「海愛です…。」
「へぇー。海愛ちゃんか…可愛い名前だね。」
そう言うと、葵と名乗った男は、目を細めて、微笑んできた。
私はその男にドキドキしてしまった。
「海愛ちゃんは、何のお仕事してるの?」
「私はね、泥棒のお仕事してるんだ〜♥」
なぜ私は自分が葵と名乗った男に、素性を教えてしまったのか…。
「へぇー。泥棒なんだ。…ねぇ、何か腹へった。飯くいにいこうぜ」
そう言うと手を差し伸べられた。
私はその人に腕を絡めて歩き出した。