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A heart and wound

第2章 甘い、切ない。

潤Side

潤「…んでもさぁ、やっぱりあの2人見てるのは辛いよぉ…」

仕事が終わった後、ニノと合流し、ニノが選んでくれた店に入った。

…で、泥酔。

今に至る。

和「…潤くん、飲み過ぎ。気持ちは分かるけど。…最近、特に2人仲良いしね。」

潤「…分かってるけどぉ…」

…俺の気持ちを知ってるニノは(バレたからなんだけど)、2人が付き合うようになってから、いつも、俺の愚痴に付き合ってくれる。

和「それに、翔さん気にしてたよ?…潤くんが2人を避けるから。」

潤「…え?翔くん、気付いてた…⁇」

和「…気づくでしょーよ、そりゃ。…まあ、相葉さんは、気付いてても何も言わないだろーけど。」

…相葉ちゃん、ね。


雅『あのさ、俺、翔ちゃんと付き合うことになったから。』

ある日言われた突然の告白。

…翔くんは、メイクに行ってていなかった。

和『…あーおめでとうございます。』

雅『ニノ、驚かないんだ⁇』

和『…あ、いや、そんな気がしてたんで。』

…ニノが珍しく少し慌てたように見えた。

智『おめでと。相葉ちゃん。』

俺も、2人のように、おめでとうと言わないと、そう思ったけど、声が出なくて。

相葉ちゃんは、そんな俺を気にすることもなく…むしろ、予想してたかのようで。

雅『そーゆーことなんで、翔ちゃんはとらないでね♪』

智『…誰もとらないよー』

大野さんが笑った。

雅『んーそう思ってるけど、一応、ね!』

…俺は、もう誰の声も、周りの音も耳に届いてなかった。

この時、自分の中でどれだけ櫻井翔という人間の存在が大きかったか、気付いたんだ。

…でも、気付いた時にはもう後の祭り。

翔くんは、相葉さんのモノで。

…失ってから気付くってこういうことなんだと思った。

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