A heart and wound
第2章 甘い、切ない。
案の定、雅紀は湯船から上がり、シャワーを浴びる俺の後ろに回ってきた。
俺は、首だけ振り向き、恐る恐る雅紀を見上げた。
翔「な、何?まさ、っわあッ!」
雅紀は、無言で俺を後ろから抱きしめ、その衝撃でイスから落ちてしまった。
雅「…ねぇ?しょーちゃん?俺に、なんだって?」
耳元で、囁かれてカラダが熱くなるのを必死に堪えた。
翔「じょ、冗談じゃん?」
こ、こえー。俺、何されんの?
雅「…本当は、こうやってされるの待ってたクセに。」
そう言って、俺の胸の突起へ手をかける。
翔「あッ…も、まってっ…まだっ…んんッ」
顎を掴まれ、後ろを向かされ、唇を塞がれた。
閉ざしたはずの俺の唇は、あっさりと雅紀の舌の侵入を許し、俺の口内を犯す。
その間も、胸の突起への刺激を止めることはなく。
…響きやすい風呂場という場所のせいで、合わさる唇の音と、俺の声がいっそう耳に届き、恥ずかしさから、カラダの熱を増長させる。
雅紀は、唇を離すと、首へと舌を這わせ、そこにキスを落とす。
翔「…はあッ…み、えるから…」
雅「…見せるために付けてるんだもん♡」
翔「ばかっ…やめて…あ、いばさ…」
…言った後にしまった、と思った。
雅「翔ちゃん?…今、"相葉さん"って言ったでしょ?」
恐る恐る後ろを向くと、そこには超笑顔な雅紀がいた。
雅「…おしおき決定だね♡」
…な、何されるんだ、俺。