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A heart and wound

第2章 甘い、切ない。

雅紀Side

俺は立ち上がり、脱衣場から、バスタオルを2枚取ると、一つを自分に、もう一つを翔ちゃんに投げ、狼狽えている隙に、ひょい、と翔ちゃんを持ち上げた。

翔「おわっ!ちょ、降ろせよ///」

雅「…言っとくけど、翔ちゃんに拒否権ないよ?」

そう言ってにっこりと笑うと、翔ちゃんが固まって、少し怯えた顔になった。

…その顔にそそられるんだよ。

そのままベッドまで連れていき、そこに降ろした…というより、落とした、といった方が正しいかな?

翔「…痛っ。」

俺はそのまま、翔ちゃんに跨って再び、唇を塞ぐ。

角度を変えながら、翔ちゃんの口内を貪って。

徐々に翔ちゃんの息継ぎが荒くなる。

翔「んッ…は…や、も…ふ…んんッ…」

翔ちゃんのモノが俺の腰にあたる。

それが脈打ち、硬く大きくなっていくのが伝わってきて、よりいっそう俺を掻き立てる。

…だけど、おしおきだから♪

俺は唇を離して、翔ちゃんを眺めた。

翔ちゃんが、苦しそうな目で俺を見た。

…イキたくて仕方ないって顔。

でも…

雅「…苦しい?じゃぁ、…その苦しそうな翔ちゃんを自分でイカせてあげて?見ててあげるから。」

翔「…な、何言って…や、やだよ…///」

翔ちゃんの顔はみるみる真っ赤に染まり、少し潤んだ瞳をして、身をよじって逃げようとするから、手首をベッドに抑えつけた。

雅「ダメダメ♪翔ちゃんがイク顔をじっくり堪能されてもらうから。」

翔「それだけは…許して、お願いだから…」

雅「…言ったよね?拒否権ないって。」

翔ちゃんは抵抗するのをやめ、上目遣いで俺を見た。

…これを天然でやるからタチが悪い。

翔「…じゃ、じゃぁあんまり見ないで///」

雅「む・り♡…ほら、もう苦しいでしょ?楽にしてあげて…」

そう言って、軽くつんっと先端を触ると翔ちゃんの腰が跳ねる。

翔「…ちょっと、降りて…」

俺が素直に従って、翔ちゃんの上から降りると、翔ちゃんは、上半身を持ち上げ、ベッドに座った。

そんな翔ちゃんを、俺はベッドに腰をおろして眺めた。

翔ちゃんは、かわいい真っ赤な顔のまま、自分の手で、自分を持ち上げた。

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