A heart and wound
第3章 変化
和也Side
潤がシャワーを浴びる音を聞きながら、寝室に散乱した俺と潤の服を拾い上げ、洗濯機へと運んだ。
さて、と。
潤が上がったら、俺ももっかい風呂入ろっかな。
俺は、寝室に行き、タンスから適当に服を取り出した。
…ふと、目の端であるものを捉えた。
それは…俺のより少し大きめの…翔さんの服。
いつも、見ないフリをしている…俺の部屋の翔さんの痕跡。
…だけど、それは自然に目に入ってしまうほどに、そこに溶け込んでいて。
翔さんの歯ブラシ、使ってたマグカップ、残された服。
見ると、思い出して辛くなるのに、返すことも、捨てることもできないでいる。
…俺、こんな奴だったっけ?
服を持ったまま、リビングに戻りソファに沈んだ。
ふと、テーブルのキーケースが目についた。
…あぁ、これもだ。
…そこには、今だについている、翔さんの家の合鍵。
…何度も何度も手放そうとして、でもやっぱり無理だった。
だってそれは…翔さんが俺にプレゼントしてくれたものだから…
俺たちの関係が始まって間もない頃だった。
翔『…あ、そうだ。和、ちょっと待って。』
そういうと、翔さんはモソモソと動いて、床に落ちているズボンのポケットからあるものを出した。
翔『ん、あげる。…いつ渡そうと思ってさ、ずっとズボンの中入れっぱなしだった。』
そう照れ臭そうに言って、手渡された。
和『え…これ…』
それは、翔さんの家の合鍵だった。
翔『あれ?いらなかった?この前、欲しいって言ってなかったっけ?』
和『い、いる!欲しい!』
…確かに、酔った勢いかなにかで言った記憶はあるけど、まさか本当に貰えるなんて、夢にも思ってなくて。
…だから、本当に嬉しくて。
潤がシャワーを浴びる音を聞きながら、寝室に散乱した俺と潤の服を拾い上げ、洗濯機へと運んだ。
さて、と。
潤が上がったら、俺ももっかい風呂入ろっかな。
俺は、寝室に行き、タンスから適当に服を取り出した。
…ふと、目の端であるものを捉えた。
それは…俺のより少し大きめの…翔さんの服。
いつも、見ないフリをしている…俺の部屋の翔さんの痕跡。
…だけど、それは自然に目に入ってしまうほどに、そこに溶け込んでいて。
翔さんの歯ブラシ、使ってたマグカップ、残された服。
見ると、思い出して辛くなるのに、返すことも、捨てることもできないでいる。
…俺、こんな奴だったっけ?
服を持ったまま、リビングに戻りソファに沈んだ。
ふと、テーブルのキーケースが目についた。
…あぁ、これもだ。
…そこには、今だについている、翔さんの家の合鍵。
…何度も何度も手放そうとして、でもやっぱり無理だった。
だってそれは…翔さんが俺にプレゼントしてくれたものだから…
俺たちの関係が始まって間もない頃だった。
翔『…あ、そうだ。和、ちょっと待って。』
そういうと、翔さんはモソモソと動いて、床に落ちているズボンのポケットからあるものを出した。
翔『ん、あげる。…いつ渡そうと思ってさ、ずっとズボンの中入れっぱなしだった。』
そう照れ臭そうに言って、手渡された。
和『え…これ…』
それは、翔さんの家の合鍵だった。
翔『あれ?いらなかった?この前、欲しいって言ってなかったっけ?』
和『い、いる!欲しい!』
…確かに、酔った勢いかなにかで言った記憶はあるけど、まさか本当に貰えるなんて、夢にも思ってなくて。
…だから、本当に嬉しくて。