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目の前の光景にうんざり状態のリューン。七人もの〈剣〉達がいるからだ。〈六の副官〉ネイサからもらっためもを片手に…眼前の見目麗しい〈剣〉達の特徴を照らし合わす。皆…右腕に細身の〈リング〉を付けている。
「えーとぉ…。〈二の剣〉様…〈琥珀の剣〉様はいない…と。〈紅の剣〉様もいない…。」
「リューン…何をしているんです…。」不意に声をかけられ、慌てふためく…。濃い茶の髪と右が青、左が緑の〈剣〉が声を掛けてきた。貴石は、珊瑚。髪飾りを付けている。背は、二空〔2m〕ほど…〈八の剣〉、〈九の剣〉より高い…212地。
「えーとぉ…。」
「〈十一の剣〉です。通り名は、〈白桃の剣〉です。めもを見ていたんですね…。左から〈十二の剣〉…〈焔の剣〉〔ほむらの剣〕…。」青みがかった黒い髪と瞳。長身の青年である。恐らくは…三空を越えているだろう。貴石は、橙色のカナリア石。額飾りを付けている。
「その隣が〈七の剣〉…〈湖水の剣〉…。」濃い茶の髪と淡い青い瞳。〈十一の剣〉より頭一つ分高い…235地。貴石は、アクアマリン。首輪を付けている。
「その隣が〈五の剣〉…〈若草の剣〉…。」青みがかった黒い波打つ髪と青みがかった黒い瞳。〈七の剣〉よりやや低い…233地。貴石は、ペリドット。耳飾りを付けている。
「その隣が…〈六の剣〉…〈深緑の剣〉…。」〈七の剣〉と同じ。貴石は、エメラルド。耳飾りを付けている。
「うわっとーー。たんま！！覚えられない！！。」
「何だ…俺達を忘れているぞ！。」薄い茶の髪と緑の瞳の〈剣〉が割って入った。〈十一の剣〉よりほんの少し高い…215地。貴石は、真珠。首飾りを付けている。
「〈十〉…。〈白夜の剣〉…。それと〈十三〉…〈虹石の剣〉…。」虹色の髪と瞳を持った男装の麗人のような顔立ちで、化粧をしている。背は二空もない。貴石は、ダイヤモンド。首飾りを付けている。
百花繚乱…咲き誇る花のごとき〈剣〉達の出で立ちにたじたじのリューンー。
「どうしたんです。」〈十一の剣〉が近づき、
「えーとぉ…その…。」返答に困る。〈十二の剣〉が割って入る。
「稽古をつけてやろう…。」〈十一の剣〉の白魚のような指が絡む。真っ赤になるリューン。
「脇が甘いぞ！。」絡んだ手のまま受ける。
「左をもう少し絞めて…そう…そのまま…。」
《リーンリーン…》鈴の音が響く。大きなオーラが近づいて来る。固まるリューン。