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「はあ～重かった・・貸しだからね明日香！今度、私の言うことも聞いてもらうからね？」

リビングのソファに倒れ込みながら奈津美がいつものように毒気を吐く。

今度私の言うこと聞いてもらう・・・

奈津美の口癖だ。

高校時代からずっと聞いている。
いつも頼ってしまう私の親友だ。

伊藤奈津美。
私と同じ28歳。独身です。
舞台女優をしています。

今日はお休みのところをわざわざ手伝いに来てくれました。
奈津美は、隣り街に住んでいます。車で30分くらいです。

奈津美には親友の私しか知らない秘密があります・・
実は彼女・・同性愛者です。

「さて、じゃあ帰ろうかな・・」

「えっ？うちに泊まっていっていいのよ？」

「う～ん・・泊まったら明日香の事、襲うよ？」

「ウソばっかり・・そう言って襲われた試し無いじゃない？」

「バレてるか・・付き合い永いもんね・・じゃあ今日は泊めてもらおうかな？」

「そうして♪久しぶりだね」

こうして奈津美がお泊まりする事になりました。