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私は貴女に恋をした

第1章 彼女との出会い(里緒編)

私は神崎里緒。高校2年生
私の学校では学校内でグループができる
明るく元気で目立つ子はAグループ
明るいけど、あまり目立つこともなく、普通な子はBグループ
暗くて地味で目立たない子はCグループ
といった感じに
ちなみに私はAグループ
友達もいっぱいいるし、人間関係も良好
私は至って普通で幸せな学校生活をしていた
今日は修学旅行
修学旅行のグループは私と、Aグループの子一人と、Bグループの子一人と、Cグループの子一人だった
部屋も修学旅行のグループで別れることになるため、私は仲の良さそうだったBグループの子とAグループの子を一緒にしてあげた
そして私はCグループの子と一緒になった
私はその子を知っていた
地味なように見えるけど、実は可愛い顔をしていて、基本争いごとは好まない性格の子
なぜ知ってるかというと、それは少し前にさかのぼる

それは私が一人っきりになりたいときに訪れる屋上で偶然彼女が男に乱暴されそうなところを発見したからだ
私は許せなくて止めに入り、その男を追い払った
そのあと彼女を見た私は不覚にも見とれてしまったのだ
彼女の涙に濡れた顔と瞳は途轍もなく可愛くて・・・
それに加え、私の好みにど直球だったのだ
まあ、好みと言っても、女の子を恋愛対象としてみることはないんだけどね
それで私は彼女が気になって仕方がなくて、こっそり名前を調べた
彼女の名前は、小崎明希
他にも色々と知った
穏やかで優しいからCグループの中に限らず友達もいること
自分よりも相手のことを第一に考えるところがあって、それにみんなヤキモキさせられていること
それを知った私は素直に羨ましいと思った
〝素の自分〟のままに人に好かれ、何があろうとも同時ないその凛としたところに・・・
私とは正反対・・・〝作り物の私〟とは・・・
・・・まあ、そんな彼女と同室になるなんて思ってもみなかったんだけれどね
この時私は思ってもみなかった
彼女が私のつまらない毎日を・・・私の作り上げてきた〝作り物の私〟を変えてしまうなんて
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