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タケルと恭子の1224

第3章 22:00



「恭子ちゃん…


あの男と…別れたの?」




恭子の事が
心配になったタケルは
恭子に
手を握られている時間に
浸るのを諦め
恭子に声をかけた



「…うん……」



「今日、デートだった?」



「約束…してたんだけど…

なんかね(苦笑)

あたしの友達と
イルミネーション行くことに
なっちゃってたらしい(苦笑)」




「そんな…」




「ふ〜……。」



恭子は
目を閉じて
天を仰ぎ

大きく息を吐いた



「ちょっと前から
なんとなくね…気付いてたんだ

でも
信じたくなくて…

オシャレしたんだけど
無駄になっちゃったぁ〜」




恭子は
恥ずかしそうに
笑った




あんなに

さっきは




泣いていたのに

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