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失くした恋の癒し方

第2章 失恋の忘れ方

カレを思い出す度に溢れ出す涙…


今はまだ考えると辛いだけ――




「"思いっきり寝る"ことも失恋の薬になるよ。
ちゃんと睡眠時間取るんだよ!」


ひとしきり泣いて、腫れた瞼も少し落ち着いた頃にマスターの声がした。


いつの間にか店は賑わい始め、カクテルを作るマスターも忙しそうだった。


右手にした腕時計に目をやると8時半を回っている。

そろそろ家に帰ろう…


「ご馳走様でした。

有難うマスター。
ちゃんと寝て、また来ます。」


私はなんとか作り笑顔で挨拶し、今夜も一人暮らしのアパートに帰った。





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