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失くした恋の癒し方

第3章 突然の別れ

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それは――


道の片隅にほんの少し残っていた雪も消えた3月半ばの事…。


私達は少し離れて夜の街を歩いた。


何時ものように待ち合わせた《ソリチュード》を出て、何時と同じシティホテルに向かう。


指を絡めて歩くカップルをチラッと横目で見てしまう。


羨ましいな…


大通りを腕を組んで歩く事など、望んではいけない関係だとわかっていても、少しだけでも触れていたいと思ってしまう。



ホテルのロビーで、私はエレベータに向かいカレはフロントに向かう。


チェックインしたカレと、エレベーターに乗ると同時に腕を絡めた。


やっと感じる事が出来た温もりに心が踊る。


部屋に着くとお決まりのように抱き締め合ってキスを交わす。


これから――

2ヶ月に一度だけの誰にも邪魔されることのない二人きりの甘い時間が始まる…



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