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僕と娘の話

第3章 僕の結婚までの話

会社の昼休みを使って
栞さんに会いに行った

13時30分に、俺の会社の近くの喫茶店で待ち合わせだった

会社を出て徒歩5分目的地に到着

木製の扉を開け、狭い店内を見渡すと
栞さんはコーヒー飲みながら外を眺めていた


「こんにちはお待たせしましたか?」

コーヒーカップを置き顔を見上げる
「いいえ。まだ約束の時間より10分も早いもの。宮坂くん真面目ね」

僕は席に着き
コーヒーを頼んだ
栞さんは葬式で会った時よりも

明るい化粧
花柄の少し派手なワンピース
向かいに座っていても鬱陶しく感じるほどの香水


この女、そういう目的で俺を呼び出しているな…

そう感じずには、いられなかった



それと同時に俺も考えていた


この女と結婚しよう
弱みに漬け込もう

俺が愛した人が、愛した人

俺が愛せない訳がないだろう…と

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