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僕と娘の話

第4章 結婚後の僕

しかし、なぜ里生ちゃんは
栞さんと出ていかなかったのかを説明すると

俺と栞さんが結婚した時
里生ちゃんはすでに19歳で
母の乱れた性を疎ましく思っていたし
一緒に行かせるのは可哀想だと思った


結婚してから、俺は兼ねてから夢見て居たマイホームを購入していた

そこから里生ちゃんの通う美大は近かった
里生ちゃん本人も
「母親について行くより、ここに居たい。
大学を出たら1人で暮らすから…それまで置いて欲しい」
と頼まれた


不思議と里生ちゃんのことは
栞さんよりも信じることが出来た

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