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齧りかけの林檎

第4章 ● 待つ君の ♂side




おれは図書館の玄関前に居た。



ここなら本の返却口があるから電気が点いていて、

彼女が来たらすぐに見つけてもらえると思ったからだ。








暇つぶしにイヤホンを着けて、

スマホに入れてある音楽を聴いていた。





おれの好きなアーティストの、失恋ソングが流れてきた。








今このタイミングでこの曲が流れるとか、

シャッフル機能まじ萎えるわー・・・。








次の曲に飛ばそうとスマホを手に持つと、

オカンからメールが入った。







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