齧りかけの林檎
第4章 ● 待つ君の ♂side
彼女の白い小さな手にタオルを手渡す。
少しだけ指が触れた。
ドキドキと高鳴るこの心臓の音が、聞こえていませんように・・・。
「あ、あの・・・そ、そのぉ・・・」
聞きたいことはいっぱいあるのに、またなにも言えない。
かっこわるい・・・。
自分の無力さに愕然として、視線を逸らしてしまった。
ふと、目に入る
ミニスカート。
ミニスカート!?!!!?!?!
今までこんなの履いてきたことないじゃん!
なにしてんのこの人!
すげぇ・・・・・
かわいい・・・・・。