齧りかけの林檎
第4章 ● 待つ君の ♂side
真っ赤な顔の彼女が言った。
「お、お、、お、、お、お、おなかすいたねぇ!?
す、すすすすすっごい待たせちゃったし
お姉さんとごはん食べに行かない?
お詫びにおごるから!」
どもりすぎ。
かわいすぎかっつの。
てか、ごはんおごるとか聞こえた?
え・・・・・?
これは聞き逃せない。
でも先に、気になっていたことを聞いてみた。
「え、あ、あの
お姉さんって、
いくつなんですか?
って、聞いちゃだめですよね
こんなこと!」
高校3年くらいか、まあいっても大学生くらいかなーなんて思ってた。
顔立ちも、髪も、雰囲気も。
おれと変わらないと思ってた。