ドラクエらんど
第13章 裏切り者
「!!?」
「ウーン…人間の姿になるのは久しぶりだな」
コキコキと首を鳴らしながら、背伸びをする狼男。
頭から出てるケモ耳がピクピク動いた。
「ふうっ…。で? お嬢ちゃんの家はどこだよ?」
肩まである真っ白な髪をかきあげながら、狼男はあたしの顔を覗きこんだ。
「……………」
「もしもーし?」
な、なななななな…
あたしは頭を左右に振った。
落ち着け…落ち着け、あたし!!
ドラクエの世界なら、こんな展開もアリだ!
「あ、あのっ……」
あたしはハッとした。
こんなところでゆっくりしてる場合じゃなかった!!
「助けてくれてありがとうございます! あたし…今すぐに行かなきゃいけない所があるので失礼します!」
そう言って走り出そうとしたら、
「待ちなって! だから女の子一人じゃ危ないから、オレが家まで送ってやるよ」
狼男さんはシッポを振りながら、にっこり笑った。
……なんか、人懐っこい感じ……
信用してもいいのかな…?
狼男さんは再び狼の姿に戻った。
こうして間近で見ると、やっぱり少し怖い…。
「安心しな、オレは人間は襲わねぇよ」
心を見抜かれたようだ。
「ご、ごめんなさ…」
「…司狼」
「え?」
「オレの名前は司狼(しろう)だ。よろしくな」
司狼……。
「あたしは…アカツキ」
「よし、アカツキ! 振り落とされないようにしっかり掴まってろよ!」
こうしてあたしは司狼と共に、ログハウスに向かったのだった。
「ウーン…人間の姿になるのは久しぶりだな」
コキコキと首を鳴らしながら、背伸びをする狼男。
頭から出てるケモ耳がピクピク動いた。
「ふうっ…。で? お嬢ちゃんの家はどこだよ?」
肩まである真っ白な髪をかきあげながら、狼男はあたしの顔を覗きこんだ。
「……………」
「もしもーし?」
な、なななななな…
あたしは頭を左右に振った。
落ち着け…落ち着け、あたし!!
ドラクエの世界なら、こんな展開もアリだ!
「あ、あのっ……」
あたしはハッとした。
こんなところでゆっくりしてる場合じゃなかった!!
「助けてくれてありがとうございます! あたし…今すぐに行かなきゃいけない所があるので失礼します!」
そう言って走り出そうとしたら、
「待ちなって! だから女の子一人じゃ危ないから、オレが家まで送ってやるよ」
狼男さんはシッポを振りながら、にっこり笑った。
……なんか、人懐っこい感じ……
信用してもいいのかな…?
狼男さんは再び狼の姿に戻った。
こうして間近で見ると、やっぱり少し怖い…。
「安心しな、オレは人間は襲わねぇよ」
心を見抜かれたようだ。
「ご、ごめんなさ…」
「…司狼」
「え?」
「オレの名前は司狼(しろう)だ。よろしくな」
司狼……。
「あたしは…アカツキ」
「よし、アカツキ! 振り落とされないようにしっかり掴まってろよ!」
こうしてあたしは司狼と共に、ログハウスに向かったのだった。