ドラクエらんど
第13章 裏切り者
暴れ牛はかなりしつこく追ってくる。
「ちっ…しつこいヤツだぜ! おい、お前! その爆弾岩を投げつけろ!」
またあの声が聞こえる…
まさか……狼が話してるの!?
てか、爆弾岩って…!?
「お前の手に持ってるやつだよ! それを早くアイツに投げつけろ!」
あたしは握りしめていた石を、追いかけてくる暴れ牛めがけて投げつけた。
瞬間、速度をあげる狼。
ドオオオオオオンッ!!
「きゃああああっ!!」
爆発音が耳をつんざく。
爆風が背後から押し寄せてくる。
「な、なにこれ……!!」
なんであんなものがレイナちゃんのリュックに!?
「……よし」
狼は速度を緩めると、爆発が起こった方に身体を向けた。
うまく倒せたようで、暴れ牛の姿はない。
「もう降りていいぞ」
あたしはゆっくりと狼の背中から降りると、ヘナヘナとその場に座り込んだ。
「おい、大丈夫か」
「……」
狼の口が動いてる……
なんで……
「お前、なんであんなとこに一人でいたんだ?」
「…っ…」
あたしがビクッとすると、
「ああ…オレが怖いのか」
そう言って、狼は項垂れた。
「あ……」
落ち込んだのかと思い、声をかけようとした瞬間…
「これなら問題ないか?」
目の前で狼が人間に変身した。
「ちっ…しつこいヤツだぜ! おい、お前! その爆弾岩を投げつけろ!」
またあの声が聞こえる…
まさか……狼が話してるの!?
てか、爆弾岩って…!?
「お前の手に持ってるやつだよ! それを早くアイツに投げつけろ!」
あたしは握りしめていた石を、追いかけてくる暴れ牛めがけて投げつけた。
瞬間、速度をあげる狼。
ドオオオオオオンッ!!
「きゃああああっ!!」
爆発音が耳をつんざく。
爆風が背後から押し寄せてくる。
「な、なにこれ……!!」
なんであんなものがレイナちゃんのリュックに!?
「……よし」
狼は速度を緩めると、爆発が起こった方に身体を向けた。
うまく倒せたようで、暴れ牛の姿はない。
「もう降りていいぞ」
あたしはゆっくりと狼の背中から降りると、ヘナヘナとその場に座り込んだ。
「おい、大丈夫か」
「……」
狼の口が動いてる……
なんで……
「お前、なんであんなとこに一人でいたんだ?」
「…っ…」
あたしがビクッとすると、
「ああ…オレが怖いのか」
そう言って、狼は項垂れた。
「あ……」
落ち込んだのかと思い、声をかけようとした瞬間…
「これなら問題ないか?」
目の前で狼が人間に変身した。