ドラクエらんど
第15章 ひなた王子
「もったいない、そろそろ一度くらい付き合ってみたら?」
「…!」
オレは静かに声の方に振り返った。
いつのまにか屋上のドア付近に白衣姿の女が立っていた、一本のタバコをくわえながら。
「はぁ……また立ち聞きかよ、つくし先生」
「あら、屋上は立ち入り禁止よ? 生徒を見かけたら注意するのが私の役目なの」
そう言いながらつくし先生はためらいもなくタバコに火をつける。
「ここはあんた専用の喫煙場所じゃないんですけど」
つくし先生は目を細めながら、口元から白い煙を吐き出した。
不良教師め…。
つくし先生は保健室の先生だ。
最初見た時はただの地味なババアじゃん、って思ったんだけど違った。
たまにこっちを鋭い目で見て笑みを浮かべる姿はなぜか妖艶さが漂ってて。
しかもなにもかも見透かれてるような気分になるから、オレは心の中で思ってることをついベラベラしゃべっちまうんだ。
「はぁ…付き合うとかうぜぇーじゃん」
オレは屋上の手すりにもたれかかって空を眺めた。
「…!」
オレは静かに声の方に振り返った。
いつのまにか屋上のドア付近に白衣姿の女が立っていた、一本のタバコをくわえながら。
「はぁ……また立ち聞きかよ、つくし先生」
「あら、屋上は立ち入り禁止よ? 生徒を見かけたら注意するのが私の役目なの」
そう言いながらつくし先生はためらいもなくタバコに火をつける。
「ここはあんた専用の喫煙場所じゃないんですけど」
つくし先生は目を細めながら、口元から白い煙を吐き出した。
不良教師め…。
つくし先生は保健室の先生だ。
最初見た時はただの地味なババアじゃん、って思ったんだけど違った。
たまにこっちを鋭い目で見て笑みを浮かべる姿はなぜか妖艶さが漂ってて。
しかもなにもかも見透かれてるような気分になるから、オレは心の中で思ってることをついベラベラしゃべっちまうんだ。
「はぁ…付き合うとかうぜぇーじゃん」
オレは屋上の手すりにもたれかかって空を眺めた。