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ドラクエらんど

第18章 ビッツの館 (前編) ※BLあり

ギィィィィィ…


「ひぃっ……門が勝手に!」



僕は思わずひなたくんのマントを引っ張った。



「いや、オレが開けたんですよ」

「……」



僕はホッとした。



「ていうのは嘘。オレ触ってねぇし」

「!?」



こ、このやろ……!



「あはは、マジで幽霊屋敷だったらどうします?」



ひなたくんは怯える僕を見てニヤリと笑った。
と、年上をバカにするなんて許さないぞぉぉぉ!!



で、なんで門が勝手に開くんだ?
自動なのか?



ビクビクする僕とは裏腹に、ひなたくんはズンズンと前に進む。
頼もしい限りだ。



洋館の玄関にたどり着くと、待っていましたかのように扉がゆっくりと開いた。



「…っ…」



僕もひなたくんも武器を持つ手に力をこめる。



「──お待ちしておりました」

「!?」



僕たちを出迎えてくれたのは幽霊──ではなく、長身の男だった。
男が持っているランタンの光が、そいつの体を照らす。
透き通ってはいない。
ちゃんと足もある。
でもなんかどっかで見たことあるような…。



「お待ちしておりましたって、オレらを?」



ひなたくんは長身の男を警戒しながら言った。



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