
ドラクエらんど
第19章 ビッツの館 (後編)
ちょうどすぐそばで、ひなたくんの体に覆い被さっているYUIさんの姿が見えた。
YUIさんがひなたくんを襲ってる…!?
ま、まさかっ……!!
───違った。
正しくは、YUIさんがひなたくんを庇っていた、翼を生やした月影の攻撃から。
二人の周りを、悪魔と化した月影が飛び回る。
すごく異様な光景だ…。
「……月影……」
目の前で見ても信じられなかった。
確かにあれは月影だ。
でも月影の形をしただけの悪魔だ。
『もう月影は月影ではなくなった…』
れんじの言うとおりだった。
当時の面影は全く感じられない。
「……なんでっ……」
拳が震える。
せっかくアカツキちゃんが助けたのに……
みんなで必死に助けたのに……!
なんで悪魔なんかになっちゃうんだよっ…!!!
「ぐああっ……!!」
月影がYUIさんの背中を鋭い爪で切り裂く。
苦痛に耐えながらも、YUIさんはひなたくんの盾になり守ろうとしていた。
「もうどけ、YUI…、なんでオレを庇うんだよ!!」
ひなたくんの胸元に血を吐くYUIさん。
僕はいてもたってもいられなくなって、二人のそばにかけ寄った。
YUIさんがひなたくんを襲ってる…!?
ま、まさかっ……!!
───違った。
正しくは、YUIさんがひなたくんを庇っていた、翼を生やした月影の攻撃から。
二人の周りを、悪魔と化した月影が飛び回る。
すごく異様な光景だ…。
「……月影……」
目の前で見ても信じられなかった。
確かにあれは月影だ。
でも月影の形をしただけの悪魔だ。
『もう月影は月影ではなくなった…』
れんじの言うとおりだった。
当時の面影は全く感じられない。
「……なんでっ……」
拳が震える。
せっかくアカツキちゃんが助けたのに……
みんなで必死に助けたのに……!
なんで悪魔なんかになっちゃうんだよっ…!!!
「ぐああっ……!!」
月影がYUIさんの背中を鋭い爪で切り裂く。
苦痛に耐えながらも、YUIさんはひなたくんの盾になり守ろうとしていた。
「もうどけ、YUI…、なんでオレを庇うんだよ!!」
ひなたくんの胸元に血を吐くYUIさん。
僕はいてもたってもいられなくなって、二人のそばにかけ寄った。
