無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

──土の匂いがする。


ゆっくり目を開けると、そこに広がっていたのは青い空と乾いた大地だった。



「ここは……」


「おい、お前！ 危ないぞ！！」


「！？」



いきなり誰かに突き飛ばされ、僕は乾いた地面に転倒した。

普通に痛い。


「ちょっ……いきなりなんなん……」


僕に体当りしてきた奴の顔を見ようと顔を上げると、今まさに僕に向かって襲いかかろうとジャンプしてきた犬らしきものと目が合った。



──やられる！！



そう思った瞬間、黒い人影が僕の前をよぎった。


そして、


「ボケッとしてんなよ！！ 死にたいのか！！」


と、銃声と罵声が響いた。



「……え……」


「戦いに集中しろ！ お前はソルジャーになりたくて神羅カンパニーに入ったんだろ！！」


「……」



────はい？



え、ちょっと待った。


神羅って……
ファイナルファンタジー7の……



まさかの敵側！？