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僕に怒鳴ってきたのは、スコープのついたマスクを被った神羅兵だった。
手には銃を持っている。

よく見れば周りにもたくさん神羅兵がいて、みんなさっきの犬らしき生き物……野獣と戦っていた。



「この試験をクリアしないと、次の階級には進めない」


彼はそう言いながら、野獣に銃口を向けると一発で倒した。



「俺はここで死ぬわけにはいかないんだ」


「……」



彼は一体誰なんだろう。

まさか、クラウド？



ファイナルファンタジー7の主人公、クラウドも確か最初は一般兵だった。


これはその時のストーリーなのか？



「うわあ！！ ヤバイのがきたぞ！！」



なにやら後ろの方が騒がしい。
振り返ると、目の前にいる野獣よりも遥かに大きい野獣がドスドスとこっちに向かってくるのが見えた。



「マジかよ……」



その野獣はあちこち走り回って、神羅兵をまとめて空中に突き飛ばしていた。



「あんなのとどうやって戦えっていうんだよっ……」



恐らく何発撃ったって倒せそうにない。
魔法でもあれば少しはダメージを与えられそうだが……



そうだ、魔法！！
マテリア！！