ドラクエらんど
第25章 ミッドガル
巨大な都市──ミッドガル。
ミッドガルは地中から汲み上げた魔晄エネルギーを動力としている魔晄都市だ。
中央の神羅ビルを取り巻くようにして8基の魔晄炉があり、プレートの下にはスラム街がある。
魔晄とは星の力「ライフストリーム」のことで、精神エネルギーの循環のことだ。
生物は星の中心に還る。
そして知識やエネルギーは星に蓄えられ、そのエネルギーがまた新たな生命を生み出すのだ。
巨大企業神羅カンパニーはそのエネルギーを利用して、魔晄都市ミッドガルを作り上げた。
そして僕は今、そのミッドガルにいる。
神羅ビルの60階で、神羅カンパニーの見学ツアーに参加させられていた。
「…ったく、59階まで階段で上らされたと思ったら、次は歴史の勉強とかきっついぜ…」
僕の隣にいた神羅兵が愚痴を漏らす。