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ドラクエらんど

第25章 ミッドガル

僕は科学部門の前で立ち止まっているテリーに歩み寄った。

テリーが見つめる先には、科学部門統括の宝条のホログラムがある。



宝条──顔を見ただけでも気色の悪い男だ。
人体実験ばかりしている変態野郎で、英雄セフィロスの父親でもある。



「…なあ、アキラはどうしてソルジャーになりたいと思ったんだ?」


不意にテリーに質問されて戸惑った。



もしかしてさっきの兵士たちの話題のせいか?
もちろんソルジャーになりたい動機なんてない。


ここはゲームの世界で、外の世界からログインしたなんて言っても信じてくれるわけないし…どうしたものか。



「英雄セフィロスに憧れたから」



ふとクラウドのことを思い出し、そう答えた。



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