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ドラクエらんど

第7章 ぴょんぴょん

僕はチラッとゾンビの群れを振り返った。
一瞬トシヤらしき人を見かける。



「トシヤっ……!?」



心臓がドクンと鳴り響いた。
何度も振り返って、トシヤかどうか確認する。

あの背丈…あの髪型…服装…



「まさか……」



僕があの時迷わず僧侶になっていれば、トシヤは死なずにすんだ。
なのに僕だけ生きている。

トシヤをゾンビにさせてまで、
このまま僕だけ生きてていいのか…?



そんな疑問がよぎった時、僕は走るのをやめていた。



「アキラさん!? どうしたんですか!!」


月影が気付いて引き返してくる。



「ごめん、先行っててくれ…」

「なに言ってるんですか! ゾンビの群れはすぐそこまで来ているんですよ!?」

「あの中にトシヤがいるんだ。トシヤに謝らないと…!」

「トシヤさんが………!?」



月影はゾンビの群れを見渡した。



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