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罪の果実

第1章 ベレッツァの華

もう、君が死んでから2ヶ月もたつというのに、


僕は全然そんな風には感じられなかった



ベットの中にいるとまだ君が隣にいるような気がしてならなかった


そんな事を考えながらふと目をやると僕が最後に君を描いた絵があった



無意識に手に取ると僕は不思議に思った



その絵は僕が描いたものなのに全然他人が描いたような絵に見えた



トーストの音がして意識を取り戻すと朝ごはんを食べた


久しぶりに作った朝ごはんはお世辞にも美味しいとは言えなかった



紅茶を飲むと思い出した。


彼女の香りを

仕草を


そうして僕は哀しくなった



今でも思い出せるあの声を味を彩を、僕は鮮明に覚えていた



いつもと変わらない朝だった



鳥が鳴く音を聴いて


紅茶を飲んで


パンの香りを嗅いで



ただ一つ足りないものがあった、



それは、彼女だった..........



僕は頭が混乱して、苦しくなった



でも、もう一度彼女の事を考えてみようとした



そう、あれはBARでの出会いだった.........

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