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second girl【完】

第7章 泣き虫ピエロ

「二次会どうする?」


「カラオケ行きましょう!」


「俺帰らないと、明日バイトだし…」


「私は行く!」


「俺も!」





みんなが二次会の話で盛り上がる中、私はテーブルに顎を乗せて、ぼーっとみんなを見ていた。



お酒がいい感じに回っている。
それに加えて、泣いたせいで頭がぼーっとしていた。





五郎が笑いながら、私の目の前に手をヒラヒラさせて





「晶。大丈夫か?お前は二次会どうするんだ?」





二次会かぁ…
帰ってもどうせ隆史もいないし…





「行こうかなぁ…」


「行くのかよ」


「ヒマだし」


「ヒマ人か…」




五郎はそう言うと、私の腕を掴んで「じゃあ行くぞ」と立たせて、私を支えるように左手を腰に回し、右手を肩に添えた。



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