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誘惑のサンタクロース

第2章 ☆☆




お願い事、か。




今はもう胸がいっぱいで

なにもいらない。




お兄さんがいればいいかな、なんて。




これが一番、贅沢なお願いだよね。









「黒ちゃんお菓子食べる?」




そんな声が聞こえて

お兄さんのほうを向くと

両手にお菓子を持っていた。




「ありがとう、クッキー大好き」





「あったかいお茶もあるからね」





なんて、おばちゃんみたいなことを言っちゃって

全然、顔に似合っていない。




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