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誘惑のサンタクロース

第2章 ☆☆




「黒ちゃんの心は、軽くなった?」




またパパとママが喧嘩をしたら

辛くなってしまうと思う。




だけど今日のことを思い出せば

大丈夫だって、そう思った。




「うん、すごく。

 魔法使いのお兄さん、ありがとう。」




そう言うと、またお兄さんは頭をぽんぽんしてくれた。




また空を見上げて

今日のことは忘れないと誓った。




この景色も、お兄さんのことも。




もうお兄さんはここに来てくれなくても

大丈夫なように。




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