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第17章 休日の朝
(二宮side)
翔くんが俺を受け入れてくれてから、
もう1ヶ月が経とうとしていた。
季節はすっかり冬に変わり、北風が俺の体を冷やしていく。
それでも、暖かく感じるのは翔くんが隣にいるからだね。
俺は、何回も翔くんに行き場のない気持ちをぶつけた。
『浮気なんてしないでっ!』
『いや、いやだよ…行かないで…』
その度に、翔くんは俺を抱き締めて耳元で囁くんだ。
“大丈夫、ちゃんとここにいるから”
この言葉が今の俺を支えてる。
そんな翔くんは、
椅子に腰をかけて仕事の話をしていた。
櫻「でさー、山田が部長に…」
話に出てくるのは大抵村上さんか涼介。
俺も、すっかり涼介と仲良くなった。
というか、お互い監視してるんだと思うんだけど。
櫻「でさ…その出張がさ…」
翔くんが気まずそうに、マグカップをテーブルに置いた。
櫻「俺に…なったんだよね…」
「え?」
出張?
「どうして?涼介じゃなかったの?」
櫻「部長が、急に変更って」
アイツ…どんだけ俺たちを引き離したいんだよ。
「出張ってどこ?」
櫻「青森」
「泊まり?」
櫻「二泊三日」
「そっかぁ…」
寂しいな…。
俺、三日も耐えられるかな…。
櫻「それで…二宮くんにプレゼント」
「は?」
まだ、クリスマスじゃないよ。
櫻「青森にいても、連絡がとれる…」
「え?携帯あるじゃん」
櫻「違うって、ビデオ通話」
そう言ってカバンから取り出したのは、
コンパクトサイズのパソコンだった。
翔くんが俺を受け入れてくれてから、
もう1ヶ月が経とうとしていた。
季節はすっかり冬に変わり、北風が俺の体を冷やしていく。
それでも、暖かく感じるのは翔くんが隣にいるからだね。
俺は、何回も翔くんに行き場のない気持ちをぶつけた。
『浮気なんてしないでっ!』
『いや、いやだよ…行かないで…』
その度に、翔くんは俺を抱き締めて耳元で囁くんだ。
“大丈夫、ちゃんとここにいるから”
この言葉が今の俺を支えてる。
そんな翔くんは、
椅子に腰をかけて仕事の話をしていた。
櫻「でさー、山田が部長に…」
話に出てくるのは大抵村上さんか涼介。
俺も、すっかり涼介と仲良くなった。
というか、お互い監視してるんだと思うんだけど。
櫻「でさ…その出張がさ…」
翔くんが気まずそうに、マグカップをテーブルに置いた。
櫻「俺に…なったんだよね…」
「え?」
出張?
「どうして?涼介じゃなかったの?」
櫻「部長が、急に変更って」
アイツ…どんだけ俺たちを引き離したいんだよ。
「出張ってどこ?」
櫻「青森」
「泊まり?」
櫻「二泊三日」
「そっかぁ…」
寂しいな…。
俺、三日も耐えられるかな…。
櫻「それで…二宮くんにプレゼント」
「は?」
まだ、クリスマスじゃないよ。
櫻「青森にいても、連絡がとれる…」
「え?携帯あるじゃん」
櫻「違うって、ビデオ通話」
そう言ってカバンから取り出したのは、
コンパクトサイズのパソコンだった。