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第17章 休日の朝

(二宮side)

櫻「これがあれば毎日、顔合わせられるだろ?」

やっぱり、翔くんは俺のことをよくわかってる。

櫻「だから、これプレゼント」

微笑みながら、俺に渡した。

「ありがと…」

素直に受け取った。
凄い嬉しかった。

離れていても、大丈夫って思えてきた。

櫻「嬉しい?」
「え?」
櫻「笑ってるから」
「え?マ、マジか…」

顔に出ちゃってたか…。

櫻「可愛い」

俺の頭を撫でた。

「ねぇ、翔くん」
櫻「ん?」
「出張って明後日からだよね?」
櫻「まぁ、うん」
「明日は休みだよね?」
櫻「うん」

不思議そうに相槌をいれた。

「じゃあ…しよ」

櫻「え?」

「えっ…嫌?」

櫻「嫌なワケない」

頬が赤く染まる。

「な、なんで翔くんが照れてんの」

櫻「二宮くんから誘ってくれたから嬉しくて…」

“え?”
俺が、そんな顔してたから続けて翔くんが喋った。

櫻「するときって大体俺が、誘ってたからさ」

確かに…。

俺から誘ったのは初めて。

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