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第18章 それは君の好きな歌

(櫻井side)

いよいよ今日は、出張に行く日。

二「いってらっしゃい♡」

可愛く笑った。

「行きたくなーい」
二「お仕事でしょ?ちゃんと行かないとね?」

どうして今日に限って、満面の笑みを浮かべてるんだよ!

悲しい…寂しい…。

「行きたくなーい!」
二「ちょ、もぅ…」

思いっきり抱きついた。
離れたくなくて、まだ一緒に居たくて…

二「送っていこうか?」
「おう!」

待ってました。
その言葉を待ってました。

二「待ってね、コート取ってくるから」

小走りで、リビングに行った。

「二宮くーん」
二「はぁい」

「にーのみやくーん♡」
二「はぁい♡」

「にーのーみーやくーん♡」
二「はぁーい♡」

数回か呼ぶと、にこにこしながらコートを着て小走りで来た。

二「呼びすぎ」

笑いながら、靴を履いた。
そのまま手を繋いで家を出た。

「二泊三日かぁ…」
二「帰ってきたらなに食べたい?」
「んー、あ!」
二「ビックリした…なに?」


「帰ってきたら、クリスマスじゃん」


すっかり忘れてた。

二「じゃあ…ケーキ食べる?」
「うん」
二「あ、カニ食べたい」

急にカニ?

二「あ、北海道じゃないのか」

俺を見つめて
「くふふ」
って笑った。

また、寂しさを必死で紛らわせてる。

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