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第20章 雨上がりの窓から

(櫻井side)

一応、山田に連絡を。

「もしもし」
山『んッ、ちょ…雅くんっ…アッ、電話だからっ…』
相『っ誰?』
山『櫻井さ、んっ』

なんと。
お取り込み中でいらっしゃった。

山『あ、もしもし?』
「ごめんな、最中に」
山『別にいいですよ。で?大野さんには会えました?』
「え?」

山『はぁ…どーせ、ニノんとこに戻ったんでしょ?』

よくおわかりで。

山『で、大野さん何だって?』
「なにも、話してくれなかったから自分で飴を買った。」

山『ふーん。大野さんよく許したね』

「いや、智の店で買ってない」

実は、飴を食べてから智が相葉が働いてる店の店長って知った。

山『え?』

「なんか、松本って言ったかな?」

山『大野さんと同業者?初めて聞いた』
相『松本さんなら知ってるよ』
「え?」

相『トップの人だよ。大野さんも凄い人だけど松本さんって人は危険らしい』

山『なんで?』

相『ドロップのお代に、寿命をもらうんじゃなくて大切な人……あっ』

相葉が咄嗟に口を紡ぐのが
頭に浮かんだ。

山『櫻井さん…マズイかも…』

俺は、寝室に駆け込む。

ニ「ん?どうしたの、翔くん」
「はぁ…よかった。いた…」

山『あ、ちょっと…雅くん…』

向こうが変な空気になったから俺から電話を切った。

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