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第21章 あの時間が空間が。

(二宮side)

何度目の朝だろうか。
翔くんが隣にいる幸せはいつまでも消えないって……。

だから、許して。

手紙だけで許して。

話したら泣いちゃうから。


けじめがつかなくなっちゃうから。


絶対に、ここに帰ってくるから。
翔くんの隣に戻ってくるから。


櫻「……ん?にのみ…」


「行ってきます」

小さく呟き、
スーツケースを転がして家を出た。

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