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第6章 永遠に叶わない

(大野side)

「はい。これは、俺がいないときに売ったら駄目だからね」

『One's first love』
を相葉くんに見せる。

相「わかりました!」

そう言って、メモ帳にメモをとった。

「相葉くんって頑張りやさんだね」

それに、相葉くんはマジで暗記してくれた。

相「あはは、よく言われます」

相葉くんの笑顔は眩しかった。

相「あと、友達…呼んじゃったんですけど…」
「へー」
相「友達、呼んでよかったですか?」
「え?悪い理由なんてないよね」

せっかくお客さんが、来てくれるんだから。

「で、名前は?」
相「二宮和也っていって、男なのにすっごい可愛いんです。昔から男にも女にもモテて…」

幸せそうに、二宮和也くんのことを話していた。

「相葉くんは、二宮くんが好きなんだね」
相「えっ、違いますよ~」

恥ずかしがる素振りもない。
相葉くんは、素直だから嘘ついたらすぐに顔にでるはず。

でも…嘘じゃないみたい。

相「あ、そろそろ時間なんで外で待ってますね」
「うん」

会いたいと思えばいつでも会える。

のくせに、会わないのは俺が臆病だからだ。

なんか言われたらどうしようとか…
いろんなことを考える。

翔ちゃんと二人で仲良く時を過ごすなんて
もう、二度と味わえない。

そう考えると、
更に気持ちが沈んだ。

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