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第8章 この道は続くだろうか?

(櫻井side)

俺は、ギリギリで会社についた。

山「遅かったですね、櫻井さん」
「お、おう…」

コイツは、俺の後輩。
山田涼介。

可愛い顔して、キッモイ上司と枕営業までしてる。
枕営業までして偉くなりたい理由は、なんなんだ?

山「あ、お昼一緒にいきません?」
「あぁ、いいぞ」
山「じゃあ、約束で」

小指を立ててきた。

「あ、あぁ」

俺が小指を立てると、その小指を絡めるように山田が小指を繋げた。

なんか……エロいな。

普通じゃない“指切り”だ。

山「じゃあ」

山田は、笑顔を残して去ってい…

山「櫻井さん」

山田は、俺に近づく。

「んだよ…」

そう言うと、山田が俺の左肩に両手を添えて少し背伸びをして…

チュッ。

山「じゃあ、また♪」

左頬にキスを残していった。

「……」

…あはは。
キスされちゃったよ。
あはは………

「はぁああ!?」
村「櫻井、うるさい。はよ、座れ」

コイツは、同僚の村上信五。
無駄な、関西弁。

「おまっ…だってア、アイツ!」
村「山田なら、普通のことやろ。挨拶みたいなもんや」
「はぁ…レバノンかよ」

俺は、椅子に座る。

村「レバノンって?」
「西アジア中東に位置する共和制国家だよ」
村「知らんわ、んな国」

常識だろ。

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