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第8章 この道は続くだろうか?

(櫻井side)

山「なに食べますか?」

なんだこのキラースマイルは…。

「ん?なんでもいいよ」
山「じゃあ…俺のこと食べてみま…」

携帯がポケットで音を鳴らした。

「あ、ごめん。電話」
山「あ…どうぞ」

舌打ちしたように聞こえた。

「もしもし」
ニ『もしもし?』

相手は愛しの二宮くんだった。

「どうした?」
ニ『櫻井さん家、鍵開いてますよ』
「え?マジ?」
ニ『どうします?』
「玄関に合鍵があるから、鍵掛けといてくれる?」

山田に目を向けると、パァッと明るく笑った。

ニ『鍵はどうします?』
「うーん…あげる」
ニ『え、いいんですか?』
「いいよ。そしたら、これからも好きに出入りできるだろ?」
ニ『くふふ、ありがとうございます』

あー、可愛い。
すぐに会いに行きたいぐらい。

ニ『あ、お昼時にごめんなさい』
「あー、ううん。これからは、お弁当がいいかな~、なんて思ってます」
ニ『作りますよ♪』
「いいの!?」
ニ『はい♪』

うっし!
携帯を持たない手で、ガッツポーズをした。

「今日は、黒毛和牛買って帰る!」
ニ『嘘はやめてください。今日は、ハンバーグです♪』
「早く帰る」
ニ『くふふ、じゃ待ってます』
「はーい」

電話を切るとすぐに山田が俺に声をかけた。

山「彼女さんですか?」
「あぁ、うん」
山「じゃあ…俺と悪いこと…」
「ごめん。俺、山田をそういう風に見たことないから」

山「そうですよね、ごめんなさい」
「あ、牛丼でいい?」

なんとか…回避できた?

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