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第9章 身の程知らず
(櫻井side)
ニ「俺は…傷ついてもいい。ここにいる翔くんは、あの翔くんじゃないんだ。“櫻井さん”なんだ」
二宮くんは、何を言ってるんだ?
二「だから…」
「二宮くん、なに言ってるの?」
二宮くんが固まる。
そして、俺の顔を見て涙を流した。
「どうしたの?」
二「…なんでも、ないです」
「なんでもないわけないだろ。どうしたんだ?」
二宮くんは、すっかり黙りこんでしまった。
「二宮くん。話して」
俺は、キッチンに向かい二宮くんの肩を抱く。
二「…ぅう、なんのために……なんのためにここに来たんだよ…」
二宮くんが、嗚咽と一緒に吐き出した言の葉。
二「同じ思いは…したくない…うっ」
そんな言の葉は、ヒラヒラと床に舞っていく。
二「翔くんのあんな言葉…もう、二度と聞きたくない!」
ヒラヒラと綺麗に舞った言の葉は、
今の言葉の風でどこかへ飛んでいってしまった。
二「だから…俺の前からいなくなんないで…お願いだから…櫻井さん…」
二宮くんは、俺の背中に手を回して俺を離さまいとしがみついた。
「大丈夫。離さない」
なんで『翔くん』って呼んでたんだ?
なんて、聞きたいことがいろいろとあったけど今は二宮くんをただ、強く抱き締めたんだ。
ニ「俺は…傷ついてもいい。ここにいる翔くんは、あの翔くんじゃないんだ。“櫻井さん”なんだ」
二宮くんは、何を言ってるんだ?
二「だから…」
「二宮くん、なに言ってるの?」
二宮くんが固まる。
そして、俺の顔を見て涙を流した。
「どうしたの?」
二「…なんでも、ないです」
「なんでもないわけないだろ。どうしたんだ?」
二宮くんは、すっかり黙りこんでしまった。
「二宮くん。話して」
俺は、キッチンに向かい二宮くんの肩を抱く。
二「…ぅう、なんのために……なんのためにここに来たんだよ…」
二宮くんが、嗚咽と一緒に吐き出した言の葉。
二「同じ思いは…したくない…うっ」
そんな言の葉は、ヒラヒラと床に舞っていく。
二「翔くんのあんな言葉…もう、二度と聞きたくない!」
ヒラヒラと綺麗に舞った言の葉は、
今の言葉の風でどこかへ飛んでいってしまった。
二「だから…俺の前からいなくなんないで…お願いだから…櫻井さん…」
二宮くんは、俺の背中に手を回して俺を離さまいとしがみついた。
「大丈夫。離さない」
なんで『翔くん』って呼んでたんだ?
なんて、聞きたいことがいろいろとあったけど今は二宮くんをただ、強く抱き締めたんだ。