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第14章 遠い日の記憶

(二宮side)

山「何買ったの?」

知りたがりの子供みたいな、キラキラした目を俺に向けている。

「もう…忘れた」
山「ほんとに?」

意味ありげな笑みを浮かべた。

「本当だよ」

本当は、覚えてる。

『yellow WORLD』

ここに来るために…。

山「ふーん、ニノこれからも仲良くしてね♪」

にこにこしながら、俺の手をとった。

「山田は…」
山「涼介でいいよ」
「じゃ…涼介」
山「はい」
「涼介は…」

俺は、耳打ちする。

「本当に、翔くんが好きなの?」

離れると涼介は、にこにこ笑ってた。

でも、体がビクッと動いたのを俺は見逃さなかった。

山「当たり前じゃないですかぁ」
村「あれ?ニノ、まだいたん?」

村上さんと、翔くんが戻ってきた。

櫻「あ、二宮くん」
村「山田、部長が呼んでるで」
櫻「得意の枕営業か」
「え?」
山「俺は、櫻井さん一筋です♪」

って言って翔くんに抱きつこうとしたから俺は涼介の腕を引っ張って阻止した。

「やめて」
山「ふふ、じゃ行ってきまーす」

涼介がいなくなると、翔くんが俺の頭を撫でた。

櫻「ありがとう」
村「デレデレすな、櫻井」
櫻「デレデレしてねぇし」
「どちらかと言うと、俺の方が…」
櫻「あー、可愛い」
村「デレデレしてるやん」

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