無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

（二宮side）

櫻「別に開き直ってなんてないじゃん。二宮くんの言ってることは正しいと思うよ」

「じゃあ、どうして怒ってるの？教えてよ。俺、わかんないよ…」

ス「お待たせしました」

ウェイトレスさんが、ハンバーグを置いていくと翔くんは何も言わずに食べ始めた。

「いただき、ます…」

俺は、戸惑いがちにハンバーグを口に運んだ。

翔くんとケンカなんて初めてだった。

今まで、気ばっかり使ってたから。

櫻「うまっ…」
「うまっ！」

声が重なる。

ビックリして、目を合わせる。

櫻「ふっ」
「くふふ」

さっきのケンカなんてなかったかのように笑いあった。



櫻「さっき…ごめん」

帰り道に謝られた。

「え？」
櫻「本当に、大人げないんだけど…ハンバーグに嫉妬した」

「はぁ？」

ハンバーグに？

櫻「本当に、ごめん！」

何に、嫉妬してんの？

櫻「俺より、ハンバーグが好きなのかと思って…あんな態度…」
「んなわけないでしょ！」

俺は、足を止めた。

櫻「え？」
「俺は、世界中の誰よりも、何よりも翔くんが好きだよ」

前言撤回。
俺はハンバーグよりも翔くんが好き。