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第16章 想い抱くそれぞれの未知

(櫻井side)

「ただいま」

俺は、家に入る。

二「あ、おかえりなさ…」

思いっきり、二宮くんを抱き締めた。

二「ちょ、翔くん?どうしたの?」
「好き…好きだよ」

二宮くんを更に強く抱き締めた。

二「好きなのは知ってるから!てか、苦しい…」
「あ、ごめん…」

強すぎたか…。

二「翔くん、用事は済んだの?」
「あぁ」
二「ふーん…そっか…」

少し嬉しそうな顔をして、洗濯物を畳みはじめた。

そんな二宮くんを後ろから抱き締める。

二「も~、どうしちゃったの?」

「くふふ」
って笑う二宮くんが可愛くて…。

「二宮くん」
二「なに?」
「相葉から…聞いたよ」

動きが止まった。

「ごめんな…本当にごめん」

俺は、自分が犯したことを謝った。

二「俺のこと…嫌いになった?」
「え?」

体が震えていた。

二「俺…自分が幸せになりたいが為にここに来て…翔くんとの出会いからやり直したんだよ?本当に…ズルいよね…」

「そんなことない。嫌いになんてならないよ」

二「俺は…ずっと、ずっと翔くんを騙してたんだよ…んくっ…」

泣き崩れる二宮くんを抱き寄せた。

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